海外からビジネス目的で来日する人もいるでしょう。
当然ですが、海外のビジネスマナーと日本のビジネスマナーには違いがあります。
そのため、事前に日本のビジネスマナーについて理解を深めておくことが大切になります。
そうすることで、日本でのビジネスを成功させやすくなるのです。
基本中の基本となるビジネスマナーとは?
では、日本のビジネスマナーの基本となる項目について、詳しく見ていきましょう。
挨拶
まずは挨拶です。
挨拶は本当に大切なビジネスマナーで、挨拶をしないと「1番基本的な挨拶もできないのか」と悪印象を持たれてしまいます。
ですから、ビジネスシーンでは絶対に挨拶を忘れないようにしましょう。
これは世界共通だと思いますが、ハキハキと挨拶をすることが大切になります。
あまり親しくない人に対しても、会釈などで挨拶をし、印象を悪くしないように気を付けましょう。
相手の目を見て爽やかに挨拶をすることができれば、相手からの印象を良くすることができるため、好印象を持ってもらえる可能性が高くなるのです。
時間厳守
続いては時間厳守です。
日本は時間に対して非常に厳しい国です。
日本の電車がほぼ遅延をしない理由もここにあります。
そのため、指定された時間、約束の時間は厳守することが挨拶同様とても大切になります。
こういうと、時間ぴったりに到着する人もいるのですが、これだと不十分です。
ビジネスシーンにおいては、約束の時間の5分前には到着することが大切です。
そうすることで、相手を不快にさせることなく、スムーズにビジネスを進めていくことができるでしょう。
公私混同をしない
外国の企業では、仕事中にお酒を飲むこともあるそうです。
しかし、日本の企業でこれをやると、かなり厳しい罰則を受けることになるでしょう。
つまり、公私混同をしてはいけないということです。
仕事とプライベートの区別をしっかりとつけて、メリハリを持って働くことが好印象を与えるためのコツとなります。
服装のビジネスマナー
続いては服装のビジネスマナーについてです。
スーツの着こなし
スーツを着る仕事であれば、
- サイズの合ったスーツを選ぶ
- しわを伸ばす
- こまめにクリーニングに出す
などの気配りをすることが大切になります。
海外の人は日本人と比べると、スーツが似合う骨格をしていますので、綺麗に着こなすだけで「仕事ができる人」という印象を与えることができるでしょう。
ヘアスタイル
続いてはヘアスタイルです。
ビジネスにおいて、服装も大切なのですが、それと同じくらいヘアスタイルも大切になります。
綺麗にスーツを着こなしているのに、ぼさぼさの髪の毛ではイメージを大幅にダウンさせてしまいます。
そのため、こまめに散髪に行き、常に爽やかな印象を与えられるようにしておくことが大切になります。
また、業種によって違いはありますが、髭を伸ばしたらいけない業種も多くありますので勤務先に確認しておくのがいいと思います。
メイク
女性の場合は、メイクの濃さに注意が必要です。
ノーメイクは逆にマイナスのイメージを与えてしまいますが、濃すぎるメイクはもっとマイナスのイメージを持たれます。
そのため、できるだけナチュラルなメイクをして、ネイルやつけまつげ、カラコンなどは控えましょう。
来客や訪問時のマナー
続いては来客や訪問時のマナーです。
訪問先でのマナー
訪問先に到着したら、まずは身だしなみを再度確認して、受付に向かいます。
到着時間は、先ほども解説したように、約束の時間の5分前がベストです。
そして、受付で要件を伝え、指示に従います。
先方がいる部屋に通された場合には、ノックをして、
「どうぞ」
という返事を貰ってから入室するようにしましょう。
一通り仕事が終了したら、しっかりと相手の目を見てお礼をして、退出します。
手土産のマナー
初めての訪問先や、遠方への出張などの際には、必ず手土産を持っていくようにしましょう。
手土産を渡すタイミングは、顔合わせが終わり、名刺交換が終わったタイミングです。
相手が複数人いると、どうしても渡す相手に困ってしまうと思いますが、その場合には下座の人に渡すのがマナーです。
そして、外袋から手土産を取り出し、手土産のみを渡すのがマナーとなっています。
上着の着用
来客を迎える場合も訪問をする場合も、ジャケットを着ることがマナーとされています。
夏の暑い時期などはどうしてもシャツで対応したくなりますが、これは失礼にあたりますので、身だしなみをしっかり整えてから対応することが大切です。
来客のお見送り
来客をお見送りする場合には、玄関もしくはエレベーターなどに誘導し、お辞儀をして相手をお見送りすることがマナーとなっています。
ただ、先方との関係性によっては、対応している部屋の出口までお見送りをして、
「こちらで失礼します」
と言って送り出すこともあります。
まとめ
日本は礼儀を非常に重んじていますので、ビジネスマナーについても非常にシビアです。少しでも失礼があれば、
「信用できない」
「マナーがなっていない」
とマイナスのイメージを持たれてしまうことになり、その後の取引がなくなる可能性があるのです。
このようなことを避けるためにも、基本的なビジネスマナーはしっかりと頭に入れておき、先方に失礼のないように接することが大切になってくるのです。