海外で仕事をしたい!日本語教師として海外で働きたい!と思っている人はたくさんいると思います。
しかし、実際にそんなことは可能なのでしょうか。
この記事では、海外で日本語教師として働きたいと思っている人のために、仕事探しの方法や、給料、注意事項などについて詳しく解説していきます。
日本語を学びたいと思っている人はたくさんいる
海外には、日本語を学びたいと思っている人がたくさんいます。
つまり、海外での日本語教師は需要があるということです。
日本語というのは比較的取得難易度が高い言語だとも言われていて、外国人で流暢な日本語を話せる人はかなり少ないのです。実際、私が教えた学習者の中でも「こんな難しい言語を話せるなんて超クールでしょ?」と言っている方もいました。
また、日本語教師になるための国際ライセンスなどはなく、理論的には誰でも外国で日本語教師になることができると言えるのです。
海外で日本語教師として働くことはできる?条件は?
では、それぞれの地域で日本語教師として働く場合の注意点や条件に付いて、詳しく見ていきましょう。
アジアで日本語教師をする場合
- 中国
- 台湾
- ベトナム
など、アジア圏で日本語教師をする場合には、
- 日本語教師養成講座420時間修了
- 日本語教育能力検定試験合格
- 大学もしくは大学院で日本語教育を専攻する(副専攻でも可)
という条件のうち、1つ以上満たしておく必要があります。
必ずというわけではありませんが、このような資格を応募条件に取り入れている学校は非常に多くあります。
また、アジア圏ではかなり日本語を習得したいと思っている人が多いため、
「日本語を教えることができる人物だ」
と認めてもらうことができれば、スムーズに仕事探しができる可能性が高まります。
欧米で日本語教師をする場合
欧米で日本語教師になることも可能です。
ただ、難易度はかなり高くなります。
というのも、欧米の日本語教師というのは、
- 小学校
- 中学校
- 高校
に所属していることが多いです。
つまり、現地の大学で教育課程を修了し、教員免許などを取得する必要があるのです。
さらに、アメリカで日本語教師をしたいと希望する人は非常に多いため、職を勝ち取るのは簡単ではないでしょう。
欧米圏での日本語教師を志望する理由が、英語を使う仕事がしたい!という語学的な理由の場合、日本国内で生徒を募集する方が、はるかに仕事につながりやすいでしょう。
大学卒は必須
国内で日本語教師になる場合は、高卒でも問題ありません。
しかし、海外で日本語教師として働きたいと思っている場合には、大学卒という学歴が必須になることが多いです。
これは、能力レベルで足切りをするという意味もあるのですが、一番の理由は就労ビザです。
海外で働く場合には就労ビザを取得する必要があるのですが、これには大学卒の学歴が必要になるのです。
海外で日本語教師になる方法
では、海外で日本語教師になる具体的な方法について、詳しく見ていきましょう。
現地の学校を調べる
まずは働きたいと思っている学校を調べて、直接アポを取ります。
こう聞くと、
「いきなり連絡をして怪しまれないかな」
と思う人もいるかと思いますが、国内で働くのとはわけが違うため、早い者勝ちとなることが多いのです。
面接に行く
面接のアポが取れたら、実際に出向きます。
ただ、面接のアポが取れたからと言って、就職が確定するわけではありません。
場合によっては、面接で、
「今は人が足りているんだよね」
と言われることもあります。
「電話で言ってくれよ」
と思うかもしれませんが、面接に行くこと自体が大切になってきます。
なぜなら、
・繋がりができる
・他の学校を紹介して貰える可能性もある
・人手が足りないときに呼んでくれる可能性がある
からです。
初めから断られるつもりで、積極的に面接のアポを取っていきましょう。
海外で日本語教師をした場合の給料は?
海外で日本語教師をした場合の給料というのは、残念ですがはっきり言うことができません。
なぜなら、同じ国でも、
- それだけでは生活ができない
- ギリギリ生活ができる
- 現地の生活なら十分余裕がある
など、学校やスクールによってピンキリだからです。
そのため、事前にしっかりと情報収集をして確認しておくことが大切になるでしょう。
海外で日本語教師をする時の注意点
では、海外で日本語教師をする時には、一体どのような点に注意すべきなのでしょうか。
自分自身の国語力を高める
まずは自分自身の国語力を高めるということです。
日本人に日本語を教えるのは、そこまで難しくありません。
なぜなら、日本語の基礎ができているからです。
しかし、海外の人たちに日本語を教えるということは、1から言語を教えるということになりますので、自分自身にかなりの国語力があることが理想的です。
しかし、国語力に自信がない方でも、授業の前にしっかり準備をして、想定される質問への答えを考えておき、学習項目について客観的に分析しておくなどの努力をすれば、日本語教師として活躍できることでしょう。
準備をしっかりと行う
先ほども言ったように、学習項目の分析、授業の進め方の計画に加えて、補助教材の用意など、準備に時間がかかります。
補助教材を使うことで理解を深めることができるので、実際に使える広告や新聞記事など、身の回りにあるもので何が使えるかをよく考え、準備することが大切です。
この準備を怠ってしまうと、日本語の授業を行っても全く理解してもらえなかったという事態を引き起こしかねませんので、気を抜かず丁寧に準備を進めていくようにしましょう。
コミュニケーションを取れるようにしておく
日本語教師はただ日本語を教えていればいいということではありません。
その国の言葉を最低限話せるようになっておくことも大切ですし、生徒の理解度や関心度を理解する力も大切になってきます。
そのため、海外の人ともしっかりとコミュニケーション能力を取れるようにしておくことが大切になります。
まとめ
海外で日本語教師になることは可能です。
ただ、国や地域によってはかなり難易度が高くなることもあり、同じ国でも学校によって給料に大きく差が出ることがあります。
また、最低限取得しておいた方が良い資格や学歴も存在しますので、しっかりと頭に入れておきましょう。
簡単な道ではありませんが、決して不可能な道でもありませんので、是非自分を信じて行動してみてください。