日本語教師って一体どんな仕事?仕事内容や給料、向いている人の特徴などを解説!

日本語教師になりたいと思っている人はたくさんいると思います。

しかし、

「そもそも日本語教師ってどんな仕事なの?」

と思っている人もいるでしょう。

 

そこでこの記事では、日本語教師の仕事内容や給料、向いている人の特徴について詳しく解説していきます。

 

日本語教師ってどんな仕事?

多くの人は、

・日本語教師=日本語を教える人

という認識を持っているでしょう。

 

もちろん、日本語教師である以上、文字の読み書きや日本語の文法、会話表現など日本語に関する知識を教えます。

ただ、語学的知識だけではなく、日本の文化や価値観、マナーなどを伝えていくことも日本語教師の仕事なのです。

 

日本語教師になるにはどうすればいいの?

では、日本語教師になるには一体どうすればいいのでしょうか。

 

①大学で日本語教育を専攻する

まずは大学や大学院で日本語教育を専攻することです。

こう聞くと、

「大学や大学院で日本語教育を勉強しないと日本語教師になれないの?」

と思う人もいるかと思いますが、日本語教師になるために行かなくてはいけない学校は特にありません。

ただ、大学や大学院に行っておくと、

  • 大卒という資格を得られる
  • 選択肢が広がる

などのメリットがあります。

 

②日本語教師養成講座を420時間受講し修了する

日本語教師になるために通わなければならない学校は特にありませんが、民間の日本語学校、もしくはスクールでは、

・日本語教師養成講座420時間コース修了

が応募条件になっていることもよくあります。

この講座は、オンラインでも学ぶことができますので、決まった曜日や時間に時間を確保できない方でも、仕事やプライベートを大切にしながら学習を進めていくことができます。

 

③日本語教育能力検定試験を受ける

続いては、日本語教育能力検定試験を受けるという方法です。

この検定は、日本語教師になるための必須資格ではありません。

しかし、独学での合格率が15%から30%程度になることが多く、この資格を持っていた方が採用される確率が上がるのです。

 

ただし、先程紹介した日本語教師養成講座を修了しているか否かということの方が重要視されることが多いため、この日本語教育能力検定試験は、サブ的な位置づけとして捉えておくことをおすすめします。

 

日本語教師になるための制限ってあるの?

日本語教師になるための制限は基本的にありません。

しかし、公共教育機関で働きたいと思っている場合には教員免許が必要になるので注意しましょう。

 

また、大学で日本語を教えたいと思っている場合には、

  • 日本語教育、日本語学、言語学を専攻している
  • 大学院修士課程以上修了

が条件になるので頭に入れておいてください。

 

そして、年齢についても不安に思っている人が多いでしょう。

基本的に日本語教師になるのに年齢の壁はありません

新卒で日本語教師になる人もいれば、中途で日本語教師になる人もたくさんいらっしゃいますので、いつからでも遅くはありません。

実際私が大学在学中に並行して通っていたスクールでも、定年退職された方や主婦の方、海外移住を目指しているサラリーマンの方などいろいろな年代の方がいらっしゃいました。

 

先程も解説したように、日本語教師になるのに行っておかなければならない学校などは特にないため、高卒からでも日本語教師を目指すことは可能です。

ただ、高卒の場合は選択肢が狭くなってしまうことがありますので、注意が必要です。

 

日本語教師の給料はどれくらい?

日本語教師の平均年収は、150万円から300万円程度となっています。

「少ない」

と思った人もいるかと思います。

日本語教師というのは、基本的に午前もしくは午後の勤務になることが多く、そもそもの勤務時間が短くなりがちなのです。

もちろんフルタイムで働けることもあるのですが、全体的に見るとフルタイムで働いている日本語教師の割合は低くなります。

とはいえ、日本語教師の給料というのは、コマ数で決定されることが多いため、たくさん授業を行えば行う程、貰える金額も増えていく仕組みになっています。

 

また、ある程度経験を積んだ後にフリーランスとして教える方法もあります。

その場合、自分で価格設定をすることが可能ですので、自分の頑張り次第では平均年収を上回ることも可能になります。

 

日本語教師に向いている人の特徴は?

では日本語教師に向いている人とは一体どのような人なのでしょうか。

 

人に教える事が好き

まずは人に教える事が好きな人です。

むしろこれは、日本語教師になるための前提条件のようなものです。

実際わたしも日本語教師として働き始めて、「こんなにやりがいだけを感じられる仕事はなかなかないぞ!」という思いだけで、10年近く続けてこられました。

仕事に対してやりがいを求める方には、自信を持っておすすめします。

 

日本語教師は、日本語が母語ではない人に教えるわけですから、学習者がなかなかスムーズに理解できないこともあるでしょう。

そういったときに、

「どう説明すれば学習者が理解できるか」

ということを真剣に考えらえる人や

「この文法や表現はどういうときに使うのか」

「類似表現との違いは何か」

と、日本語を客観的に分析することが苦ではない人は、日本語教師に向いていると言えます。

 

横と隣の違いは?「から」と「ので」の違いは?

と聞かれたときに、「何だろう?」といろんな例文を思い浮かべてみたり、違いを調べたりできる方は日本語教師に向いていると思います。

 

日本の文化に興味がある

そして、日本の文化に興味がある人にも日本語教師はおすすめです。

冒頭でも解説したように、日本語教師というのは日本語を教えるだけではなく、日本の文化や価値観を教えるという使命も持っています。

日本語学習者の中でも、日本の文化や伝統に興味を持っている人はたくさんいらっしゃいます。

そのため、日本の文化について興味があり、追及していこうという考えがなければ、なかなか生徒に伝えることができなくなってしまうのです。

 

まとめ

日本語教師になるための方法はたくさんあります。

そのため、これから日本語教師になりたいと思っている場合には、まずどのような学校、スクールで働きたいのかということを決めて、必要な資格や検定を取っていくことをおすすめします。

そうすることで、効率的に日本語教師としての道を歩み始めることができるでしょう。